窓をあけよう
って歌があるんだけど、今日は窓を開けて、外から窓を磨きました。
たったあそれだけの事なのに、終わったらやたらと清々しくて、なんだか普段から掃除は好きなんだけどそれ以上に充実感がありました。
僕には手や耳や鼻、口や足もついていて五体満足に生きている。
人はそれぞれその本人にしかわからないその状況の中で、苦しんだり喜んだりしながら生きていて、世の中には目が見えない人や耳が聞こえない人、手足が機能しない人、色んな人が居る。
身体機能に何も不満がない人は、他のところに不満を持つ。
体に障害のある人はそこに不満を持つ。
色んな事を妬み、悔しさと共に生きて、時々ひどく辛い思いもする。
語弊があるかも知れないけれど、僕には時々世の中はある種本当は、とても平等なのかなと思える事がある。
この世の中のどこに一体、不満を一切も抱えずに生きている人が居るだろう。
こんなことを言うと、バカバカしいと怒ってくる人もいるだろうけれど、本当にそう思う時がある。
そんな時、少しだけ色んな事を許せて大きくなれた気持ちになる。
窓を磨きながら、初めて窓の外にたって空を見た。
今まではこの部屋の中からしか見た事のなかった景色を(景色をと言ってもそんな大袈裟なものじゃないけど。。。)改めて少しだけ違う場所に立って見る。
それはなんだかすごく大きなことで、この出来事は心の中のどこかにしっかりと染み込んで来て、何かを開けた感触があった。
昔、大好きな先生に、『自分をこうだと決めつけるんじゃない。窓を開けなきゃ』と言われたのを思い出した。
自分に限界やなんかをつけて縛り付けるのは、他でもなく自分自身なのかも知れない。
勿論、自分を取り巻く環境や出来事やその他諸々、あるだろうけれど、なによりも自分を縛り付けて自由を奪うのは自分自身かなと感じる。
そんな時、少しだけ窓を開けて、違う視点でモノを見る。
少しだけ空気を循環させて、それを吸い込んでみる。
そしたら目に見えない大事なところも多分ちょっとだけ開いてくれる気がする。
そのちょっとの隙間を見逃さずに行けば、きっともっと素敵なことが起こる気がする。
今になって、あの時の先生の言葉がしっかりと実感出来たようで、とても温かい気持ちになりました。