I write something about me, my works, days and so on.

ようこそ作品の事や、日頃の事や、そうでないことや、あれこれ書いてます
ちょっとずつ、じぶんのことがわかるといいな

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2020-10-14

reality

 8月の暑い日に、父親の暮らす部屋を片付けた時に親指を扉で挟んだ。

爪の付け根は内出血を起こして、気がつけばその痕がもう爪の先の方まで来てて、あれからもう2ヶ月近く経つんだなと思った。

父親が病院に運ばれてからもう3ヶ月以上経つけど、きっともう今までのように会えることはないんだと、心のどこかではわかっていても、受け入れられていないと言うか、やっぱりリアリティがない。

父親が死んでしまう夢を見て、その方がよっぽどかリアリティがあって、目が覚めてからも随分現実との境目がわからなかった。

生きてて欲しいのに、何も出来なくて、もどかしさと、これまでの事を思い返すと後悔がどんどん湧き上がって来て、無性に腹立たしくなってイライラする。

何に、誰に、どうしてそんな感情になるのかもわからないし、自分自身も正直かなり滅入ってるし、上手く気持ちのやり場がない。

爪を切るときに、ああ、こんなに伸びたのかと現実を突きつけられて、その時間の長さを味わう父のことを思うととても気持ちが苦しくなるな。

現実ってのはなかなか複雑でもどかしい。


t

2020-08-06

20200806

東京では、8月6日の8:15にサイレンは鳴らない。
小さい頃、当たり前のように聞いていたサイレンはなぜかはわからないけど背筋が伸びて、体の奥から切ない気持ちになった。

サイレンが鳴るか鳴らないかは”重要”ではないかもしれないけど、”大切”な気がする。
戦争って正直リアリティはないのが素直な気持ちだけど、必要のない戦いだと思う。
時間が経って忘れていくことは、必要かもしれないけど、同時に起こったことは消えてはいけないなと思う。風化とは違うと思うし、事実は変わらない。
広島はヒロシマだし、原爆は落とされた。
変えられないことに怒ることは辛い。切ない。

ここのところ自分のことで滅入ってるけど、ラジオで小学生の男の子の投稿に元気が出る曲をと選曲された、THE BLUE HEARTSのリンダリンダ。
流行りの音楽も、オシャレな音楽も嫌いなわけじゃないし、音楽はそもそも大好きだし、でも、リンダリンダが流れた瞬間の身体中が震えるような、勝手に涙が出てくるような、そんな感覚を久しぶりに味わった。
8月6日の今日だからか、今の自分の心境だからかわからないけど、沁みた。しっかり生きようと思った。

t

2020-06-15

選択肢

選択肢は無限なはず

そろそろ、疲れて来たな。

途轍もなくかっこいいなと思うものやことにワクワクしたりは、まだするから。
鈍ってはいるけど、失ってはない、はず。

やっぱり、イヤなものはイヤ、そう言う道を進みたいとは思う。
ワガママと我が儘って表裏一体と言うか紙一重と言うか、最早イコールかもしれないけど、目を開けて進もうとちょっと思えた。

世間や有名人のニュースなんて大して興味はないけど、J-WAVEでアンジャッシュの児嶋さんの冒頭10分間は、聞いてて胸が熱くなったし、男女差別とかじゃなくて男って良いなって思った。
図形楽譜ってどうやって演奏するか分かりやすく教えてくれる人が居たら詳しく聞いてみたいなあ。

t

2020-04-02

under no circumstances

とあるコラムを読んで、selfishの意味について考えた。
悔しいなーと、そうなれない自分。

見えないものと世界中が戦う今、妙にアコースティックが目に沁みて、普段好きだと思っていなかった声が深くまで届いて、やたらと涙もろくなった自分が情けないような、嬉しいような。

なんか全てに疲れてる。

夢を見た後、現実も夢もどっちがどうなってるのかわけがわからなくてしまう。

2020-01-17

パンの耳


久しぶりに会う親父は、一回りどころか二回りも三回りも痩せ細って、肌もボロボロ、息もぜえぜえしながら、テレビを観ては暴言や文句ばかり、何を言っても文句と愚痴ばかり。

傷みに傷んだ抜けた歯に、ろくに頭も洗ってないからずっと痒そうで、立ち上がるのも辛そうな感じさえするわで。
前に来た父のアパートには、もう少し何かしら食べ物があったと思うけど、今回は懐かしいから買ったと言うパンの耳。
始発で東京を発って着いたアパートで、正月最初の食事は、なんとも言えない気持ちで食べる薄っぺらいパンの耳だった。

耳も遠くなって、物忘れも酷い、がりがりに痩せ細った荒れた体に、いつ洗ったのかも怪しい服。
見てるだけで辛くなるようなそんな父親の姿は、さすがに悲しかった。