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2015-03-11

記憶

去年の今日も、同じようなことを書いたような気もするけど、まあいいや。

地元の岩国では、毎年8月6日の朝、原爆が投下された時間にサイレンが鳴る。

夏休みの暑い夏の朝に、サイレンを聞きながら、戦争を味わった事がない自分は、それでもなんだか目をじっと瞑ったまま、黙祷と呼べるのかはわからんけど、じーっとする。

4年前の今日は、自分もあの恐ろしい時間に東京に居て、生まれて初めて、本当に死ぬのかも?って思った。
その瞬間はその場所、都心の新宿のビル群の中で、まるでその場所でしか起こっていない事みたいな気持ちだった。
ビルがぐらんぐらん揺れて、立っていられないほどの揺れ。

それから少し経って、友だちの車で家に向かったけど、甲州街道はとんでもない渋滞。普段なら20分程度で行ける距離を2時間くらいかかったんかな。もっとかな。
電話がずっと鳴るのに、回線がパンクして、とれない。
地元から、家族から、友だちから、ずっと電話が鳴るのに、繋がらない。

途中で、カーナビでテレビが見れることを思い出して、ニュースをつけた。
津波の映像が目に飛び込んで来て、体の奥の方から、どどどーっとこみ上げる恐怖と悲しさとで、本当に震えた。

4年の時間は、自分も含めて、記憶を薄れさせる。
毎日のように乗る都心の電車は、間引きしていた電灯も、いつの間にか節電を謳っていた頃から点灯している数は元に戻ってる。

普通に戻る事
それはもちろん良い事で、でもやっぱりどこかで記憶が薄れて行く事の、心細さみたいな不安も、ある。

今日は、もちろん自分も、みんなも、震災から遠く離れていた人たちも、みんなみんな、ちょっとだけあの日の事を話してみたら良いなあと思う。

記憶は、記憶以外の何者でも無いけれど、記憶を辿ったりすることも、たまには良いんじゃないかなーと。

あと10分ほどで、あの時間を迎える。

今日は少し気持ちを澄ませて、じーっと目を瞑ってみようと思う。

2015/3/11
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